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Silent6
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     本当に題名に困るのです

    はい

    ゴルセシです
    silentシリーズです
    カイセシが全く進まないのは兄さんの呪いかと思いこちらを先にあげました

    なんか中途半端

    ではでは


    Silent6


    起きて体を動かそうとして、まだ安静にしていなさいと兄に引きとめられて
    結局ベッドの中で本を読んでいるセシルをゴルベーザはじっと見つめる。
    「?」
    なにか?と言わんばかりに首を傾げてくるのに優しく笑って答える。
    「いや、不思議なものだなと」
    「不思議?」
    「お前とこうやって一緒にいられるのは奇跡だなと」
    「敵だったから…」
    柔らかい髪の毛を優しくなでる。
    ふわふわだ
    気持ちよさそうに細められる瞳。
    綺麗な宝石
    どうして手放したのだろうと思う。
    こんなに愛らしい妹を。
    手触りがいい。
    そっとすくってみると、さらさらと指の間を逃げる。
    猫っ毛だ。
    (これは癖になるな)
    指に引っかかるけれど、またするりと逃げる。
    自分と似ていて、似ていない銀髪。
    「セシルは赤ちゃんの時もこんな感じだった気がするな」
    可愛くて頭を撫でてやった時、髪の毛の感触がこんな感じだったと思う。
    「兄さんは」
    「ん?」
    「赤ちゃんの僕、嫌いだった?」
    「何を?!」
    思っても見ない言葉に驚く。
    そんなはずがない
    産まれたときは嬉しくて嬉しくて。
    母の母乳の出が悪くて自分でミルクを作ってやったくらいだ。
    綺麗な瞳が自分を見るたびに、幸せだった。
    それこそ母親が呆れるくらい、いつも一緒だった。
    ゼムスの声が聞こえて、自分の中に何かが生まれるまでは。
    あんなに愛しくてたまらなかった命を、憎むようにされてしまうまでは。
    「お前は一番かわいかった…私は嬉しくて、母も体調が悪かったのもあったがいつも抱っこしてあげていたくらいだ」
    「そう…」
    セシルは少し笑った。
    「?」
    「産まれたときから嫌われていたらどうしようかと思った」
    「…セシル」
    「それだけでいいいや」
    「…」

    魔物の多い森の入り口
    おくるみには母の刺繍で名前が縫い付けてあった。
    そのおくるみごと入り口において逃げた。
    小さな鳴き声も気が付けば聞こえなくなって
    あたりは暗くなり、魔物の時間になる
    慌てて振り返るけれどがむしゃらに走った道は、戻ることを許さない。
    恐怖
    後悔
    悲しみ
    怒り
    全ての感情が憎しみに合一する。
    父が死んだのは人間ため
    母が死んだのは病気だったから
    病気の原因は妹
    産まれなければ母は生きていた
    小さな手
    つぶらな瞳
    自分を見るあの笑顔は宝石
    だけど
    捨てた
    魔物の出る森の入り口に無防備で

    「私はお前を本当に愛していたよ」
    「…過去形?」
    「え…あ、その…そうではなくて」
    「いいよ…別に気にしてないから…もういいんだ」
    「本当に憎んでいたのはたぶん自分のことだ…初めて成長したお前の素顔を見たときにそれだけで洗脳は薄れていたんだろう…」
    記憶が、体がこの小さな騎士を殺すことを拒否する。
    何故だろう
    今度こそ取り返しのつかないことになるから。
    「ゼムスはだから私とお前を離す必要があった…ゼムスにしてみればお前が立ちはだかるなど予想外だったのだろうな」
    「しぶとかったんだね、僕のほうが」
    「…そういう言い方はやめなさい」
    卑下しなくてもいい。
    生きていることを恥ずかしいと思うこともない。
    優しい妹は、たぶん、自分のせいで兄が敵に回ったと思っている。
    自分がいなければとそういう風に考えてしまうのだろう。
    優しい命
    完全にいなくなっていたら、青い星は完全に破壊された世界だっただろう。
    話に聞いたところでは、自分が捨ててそれほど時間がかからないうちに妹はバロン王に拾われたらしい。
    泣き声で兄を呼び、力尽きて眠っていたらしい。
    「兄さんと僕が逆だったらよかったのにね」
    「なぜだ…?」
    「兄さんが辛い思いをすることはなかった…僕はきっと小さいから兄さんってわからないから…兄さんに倒されて世界は救われてハッピーエンドじゃない?」
    「な?!」
    「兄さんだって僕が鎧着てたままで顔さえ見なかったらわからなかったでしょ?僕は兄さんを知らないわけなんだから…兄さんみたいに躊躇もしないよ…でも兄さんは強いからきっと僕を倒すよ」
    「!」
    遠くを見ているセシル。
    その世界を思い描いているのだろうか。
    「僕は小さい頃に死んだって記憶があれば…最後までわからずに…」
    「セシル!!」
    大声で遮る。
    ゴルベーザは鋭い視線でセシルを睨んでいる。
    「…」
    遮られてセシルはそれ以上何も言わない。

    ダレニモジブンヲワカッテモラエズニシンデイク

    「私だけはわかる!!お前だけはわかるから…もう言わないでくれ…」
    「兄さん…別に兄さんを責めているわけじゃ」
    「そんな寂しい事を言わないでくれ…もう二度と離さん…例え距離が離れても必ずお前を…」
    「…兄さん」

    谷の底で血塗れで倒れていたセシル
    何もかも諦めたように 疲れたように目を閉じてしまった姿

    「何かあればどこからでも駆けつける…大丈夫だ…お前が私の心を救ってくれたように…私もお前を救うから」
    「兄さん」
    「たとえ一度は離れても…必ず迎えに行く」
    ギュッと抱きしめる。
    柔らかい髪の毛がさらさらと逃げる。
    何度も捕まえて絡める。
    癖があって絡ませやすいように見えて、すぐに逃げてしまう。
    (お前と同じだな)
    一度触ってしまえばいつまでも触っていたくなる。
    「大好きだよ兄さん」
    「ああ…愛しているよ…セシル…」
    少しずつ絡め取っていけばいい。
    少しずつ触れ合って行けばいい。

    どこにいたって、どこで傷ついたって必ず見つける
    自分の心の半分
    生命の半分

    「お前が護ってくれたように、私も…ずっとずっとそばにいる…」

    *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-****-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
    さて中途半端
    ごめんなさい
    この後エロなんですが(一応)尺の都合で無理でした。
    考えないとな
    なんかもっと明るいもののはずだったのに
    ゴル兄さんまじめすぎ!
    っていうか妹を愛しすぎ!
    そんな感じでしょうかね
    またもうちょっとこのシリーズも続きますな
    エッチまでは…御免なさいm(__)m








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