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pray
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    続きです

    嫌なんとなく糖度が足りない気がするので
    でもBGMがペルソナ4の完二編ですが
    うほっ

    PSPのFF4にて召喚獣ボム手に入れるために奔走してます。
    わたくしSFCの初回プレイで奇跡的にボムが手に入りしかもものすごく役に立ったのです
    コカトリスとボムは必需品
    なんていってもベヒーッモスが反撃してこないのもすごい
    しかも時間は1
    なので今もうろうろ中です
    DSも頑張ったんだけどなあ…

    ということで、なんだか糖度の高い兄妹をお楽しみいただければ…
     








    pray 


    目が覚めたセシルは驚いた。
    信じられない光景だから。
    だって、目の前に兄がいて、うつ伏せて寝ている。
    (天国・・・?…僕が?)
    夢にしか思えない
    起き上がろうとしたが、体が言うことを聞かない。
    (痛いってことは…生きてるのかな)
    無理に動かそうとすると痛みが走る。
    もぞもぞしているのに気が付いたのかゴルベーザが顔を上げた。
    「起きたのか」
    「…兄さん」
    「まだ動けないだろう」
    「うん」
    優しくなでられて、セシルは困惑した。
    優しいのはなぜだろうと。
    拒絶されたばかりだったのではなかったか。
    撫でてくれるのは嬉しいけれど。
    「だいぶ血を吐いていた…もう気持ち悪くはないのか?」
    「…起きたばかりだから…あまりわからないね…」
    「そうか」
    何か飲み物をとつぶやいて立ち上がるゴルベーザを視線で追う。
    夢なのだろうか
    こんなに優しい夢
    きっと目が覚めたらつらい
    そんなことを考えて目を伏せる
    「夢ではない」
    「え?」
    「夢ではない…セシル」
    ベッドサイドに跪いてそっと手を握る。
    「夢ではない…」
    「…え…あ…」
    精神感応能力
    そういえばと思い出して、ため息をついた。
    「今は聞こえないから…」
    「そうなの?」
    「お前が私に向けて思いを伝えてくれなければ成立しないからな」
    愛しそうに、前髪を撫でられて困惑する。
    どうしてだろうか
    なぜそんな愛しそうにするのか
    敵だといったのではないのか
    「熱は下がったようだな…」
    「うん…ありがとう、もう少ししたら動けるんじゃないかな」
    「そうか…だが今は無理だろう?」
    「そうだね…でも、慣れてるし…動けるよ…兄さんと違って僕頑丈だから」
    「私はお前よりも頑丈だ…お前はそれほど頑丈ではない…月の民の基礎的な防御力の強さのおかげでそれでもってるだけでな」
    「そうなんだ」
    「月の民はもともと青き星の人間とは根本的な基礎能力が違う…まあ、自動的にプロテスが常にかかっているようなものだ」
    「そうか…だから聖騎士でも暗黒騎士でも意外にがんばれるんだ」
    納得する。
    そんなことも知らないんだなあと、つくづく自分の出生についてわかっていなかったんだとため息をついた。
    「そんなことも教えてあげられなかったのだな」
    「しょうがないよ…兄さんのせいじゃないし…」
    知りたくもなかったのかもしれない、自分がほかの人と違うこととか。
    傷も早く治るし
    動物や魔物と話ができたりした。
    奇異な目で見られるのが嫌で、何も考えないようにしていたし。
    「兄さんは一人じゃなかったんだよね?」
    「うむ?何がだ?」
    「兄さんは…部下はいっぱいいたし…慕われてたよね」
    「…まあ、そういうことになるのか」
    憎しみを増幅させられていたから、孤独など考えたこともなかった。
    ふとゴルベーザは妹を見た
    (ああ、そうか…この子は青い星のなかで一人だった…自分の出生もわからない、あの星にいてこの美しさや銀髪は奇異だっただろう…)
    それはどんなに心細かったものか。
    「よかったね…それだけでも…兄さん自分の人生をゼムスにずっと操られていたんだし…これからは兄さんの時間が取り戻せればいいと思う」
    「…セシル」
    「長い眠りの果てで、兄さんがどんなものを見るのか、少しうらやましいね」
    「…セシル…私は」
    「フースーヤおじさんともう少し話してみたかったなあ…僕を見たときにね若い時の父さんに似ているって言ってたけど、陛下は母さんに似ているって言ってた…」
    「お前は母親似だ私は父に似ている…ただ、父はのんびりしていたから雰囲気はお前に似ていたのだろう…叔父はそういう意味でいったのだと思う」
    「そうなんだ…」
    セシルは瞳を閉じる。
    見たことのない両親が初めて近くに感じられて、少しだけ嬉しかった。
    (まだ、頑張れる)
    どちらの世界にもまだ自分の力が必要ならば、この思い出だけでまだがんばれる。
    歯を食いしばっても大地に立てる力が出てくる。
    それは、とても悲痛な決意としか思えなかった。
    (なぜだ…なぜなんだ…セシルは何故そこまで自分を追い詰めるのだ)
    精神感応力がなくともわかる。
    「セシル」
    「なあに?」
    「お前は何故私と来なかった?」
    「何を言ってるの?兄さんが月を選んだ、僕は青い星を選んだだけでしょ?まだあの国には僕の力も必要だから、帰らないといけないじゃないか」
    「私のせいか」
    「違うよ…兄さんは操られていただけだよ。だから兄さんのせいじゃない。何も思いわずらわなくていいんだよ…ゆっくり眠って目が覚めればみんな忘れられるよ」
    「それは」
    「僕のことも…つらいことも…父さんと母さんと過ごした日々だけ覚えていればいいと思うよ」
    「セシル」
    「誤解しないで…僕は兄さんを恨んでないし、僕にとっての道がそちらだっただけだよ…僕はあの時に死んだと思ってくれればいいんだよ」
    「セシル!!!」
    ゴルベーザが抱きしめる。
    その体を思い切り。
    「にいさ…」
    「お前が生きていてくれてどんなにうれしかったか…私が犯したものがどんな罪もかまわん、だがお前だけは二度と亡くしたくない」
    「僕は死なないよ…大丈夫だよ」
    「眠りの果てで…お前がいないことを考えたとき、怖かった…お前が生きていたことすら夢であったらどうすればいいのかと」
    「え…と…兄さん…」
    「もし夢ならば…二度と覚めなくてよい…お前を愛しているよ」
    「!」
    「私はお前を捨て、お前がいないことで発狂したようなものだ…あの短時間で人に殺されたと思ったからな…何度も何度もお前を探し夢の中では何度もお前の亡骸を抱きしめた」
    呼んでも妹は動かない
    人が殺した幻想を見ていた。
    「甘えてくれ…私を兄と思うなら…甘えてくれ」
    「兄さん…」
    「いや…お前は私にとっては一人の女性だ…」
    熱烈な告白だ。
    セシルは聞いたことのない言葉にすでに思考を放棄した。
    「愛している…セシルを…すべての世界を敵に回そうとも…」
    セシルはどうしていいのかわからない
    だって、心の奥底からも声が聞こえてくるから
    同じように、愛しているとそれだけが
    「こんな幸せな夢は…覚めたらつらいじゃないかあ」
    「夢ではない…夢ではないのだ…必ずお前を迎えに行く…お前を助けに行く…どの世界でお前に会っても…たとえ記憶がなくなろうとも…必ずお前を思い出し助け出す…お前との永遠のためにであれば私は何でもする…」
    「兄さん…」
    「何か…今できることはないか?」
    すごい真剣な顔で覗き込まれてショート寸前だ。
    煙が出そうと
    「あうあうあう」
    しかもドアップだ。
    綺麗な顔、褐色の肌、自分と違いがっちりとした身体、長身、少しくすんだ銀髪
    自分と同じ紫の瞳…兄は赤が強く自分は青が強い。
    「セシル…」
    「何も浮かばないから…兄さんの顔触ってもいい?」
    「…ああ」
    柔らかい指が顔を撫でている。
    しかも幸せそうでゴルベーザも自然に笑みが浮かぶ。
    「こんな風に触れるって嬉しいんだね…えへへ」
    些細なことも嬉しい。
    こんなこと肉親にしかできない。
    ゴルベーザも妹の頬に触れる。
    「お前はまだ熱いな…起きても私はいるから…安心して眠りなさい」
    「うん…ありがとう」

    「必ず…お前を迎えに行く…必ず戦いのない世界へ連れて行くから…」

    *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
    妹過負荷
    妹通り越して愛を囁かれちゃえばもう大変
    意外に時間がかかってしまいました。
    これは移動じゃなくて書きました
    やっぱり兄さんと妹は最高だ…
    永遠にラブラブしてほしいです…
    | 神谷香月 | ★DDFF(ゴルセシ) | - | trackbacks(0) | - | - |
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