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働く男1
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    こんばんは、他の職業兄さんその2
    ラーメン屋です

    いや
    Tシャツ来てがんがんやってる兄さんが見たかっただけです

    いろんな職業を平気で極めそうなんですが
    僕の中では兄さんは万能説
    妹さんは結構器用貧乏

    うちの兄さんは基本妹さんがいれば幸せです
    できればいいことしたい大人です

    なんか文章が今一つぶれてる感じもするんですがよかったらどうぞ

    働く男1


    商店街の大通りの一つ外れた道に行列のできる店があった。
    入るのに時間がかかるのは仕方がない
    何しろ凄い店なのだから

    「後ろが仕えている、昼時間は済まんが早めに変わってやってくれ」
    「わかってるよ、相変わらずうまいラーメンだな」
    「うむ、ありがとう」

    ラーメン屋 月
    ここの店主ゴルベーザ
    本当の名前はセオドールだが、まあそれはおいておく。
    彼の料理は大胆かつ繊細と有名だ。
    彼の店はいつでも大人気で麺がなくなったら終了。
    スープも麺も全て手作り。
    麺の腰の強さが売りで、一度食べると癖になる。
    そしてスープはあっさりしているのに、きちんと味がある。
    余りのその組み合わせの妙に思わず値段を疑ってしまう。
    下手をすれば中華街でお札を一枚上乗せしてもいいだろう味なのだ。
    そして、店主、何もかも規格外。
    2m越え、格闘家も真っ青の体格。
    多分自分の星でも異常な逞しさだろう
    その見事な体躯から作られる麺は先ほど書いた通り素晴らしく美味しい。
    どのくらいの量を作っているのかは不明だ。
    そのせいか腕が丸太だともっぱらの噂だ(事実だが)
    腕前が確かなのは叔父の店に手伝いに行っていたため。
    フランス料理や割烹料理イタリアンも少々。
    彼がラーメン店を開くと言った時にどのくらいがっかりされたか
    その店主たちに、もし戻ってきたかったら自分の店に来てくれとラブコールを受けたほどだ。
    それだけの腕前なら星の数もたくさん獲得できるだろうと言われた。
    けれど、星の数に意味はないのだ
    彼にとっては
    ただ彼の宝物のためだけに働いているのだから。
    スープの仕込みも済んで一息つくと可愛い声が聞こえた。
    「兄さん、お弁当だよ〜」
    「ああ、ありがとう」
    彼の瞳が優しげに細められる。
    彼にとってその表情を向けるのはたった一人の家族である妹だけにだ。
    彼女のは前はセシル。
    10歳も離れている愛らしい妹
    小さい頃から大切にしてきたたった一人の女性。
    彼にとっての全ては妹だけだ。
    「今日は給料日だから余計に人が来そうだね」
    今昼ご飯を食べないと売り切るまで食事ができない。
    お茶を淹れてセシルが横に座る。
    店主がでかいため客席よりも台所の方が広いのは仕方がない。
    客もそれで納得しているし。
    「まあ、もともと高い料金設定はしていないからな…給料日前後だけじゃなくとも忙しいがな」
    「ふふ、でも給料日、サイドメニューたくさん来ちゃうでしょ?」
    「そうだな」
    セシルは大きな包みを台の上に置く。
    「これお稲荷さんとおにぎりね」
    「すまんな」
    中華料理屋ではないと言う理由でおかずものを置かずライスは出していたが、それでは味気ないだろうとセシルがサイドメニューを作ってくれたのだ。
    お稲荷さんが上手いと評判になった。
    セシルは自分とは違う方向で料理が上手い。
    叔父曰くゴルベーザは商売として一流の味
    セシルは家庭料理として一流という事らしい。
    セシルの料理は食べると幸せになる。
    ゴルベーザは素直にいつもそう思っている。
    包みを開いてセシルが小皿にそれをセットしながら呟く。
    「このくらいしかお手伝いできないからね」
    「十分だろう、量も」
    「そうかな」
    朝作ってくるからそれほど量が作れないし…と、しゅんとするが
    「足りなくなったら終わりだ」
    すぐに兄はそれを否定する。
    「相変わらずなんだから」
    セシルがため息をつく。
    兄が手伝いをさせてくれないことが、自分が役に立たないからではないかと思ってしまうらしい。
    「お前は私のために家事をやってくれているではないか…それで十分だ」
    実は兄は心配なのだ
    この大切な妹は自分の容姿がいかに人を惹きつけるかわかっていない
    雪のような白い肌、綺麗なアメジストの瞳、柔らかな銀髪
    その銀糸に彩られた優しい顔
    どれをとっても人に好かれるたちなのだ。
    世間一般に言えば、本当の美人だ。
    物腰も柔らかい妹は多分、接客をさせたら最強だろうという事はわかっている。
    でもそれは兄と言うより、一人の男として嫌だ。
    本当なら誰にも見せたくないくらいなのだ
    義務教育が終わったら家事手伝いにした。
    かなりこれには反論されたが、ネットで通販等の仕事くらいはいいと言ったところ納得した。
    人に会わないのであれば仕事は全然いいと思っているし。
    「あ、そうだ。兄さん今日は何食べたい?」
    「うむ…魚がいいかな」
    「そか。わかった」
    うんうんと頷いて献立を考え始めた。
    「今日は馬鹿が手伝いに来るらしいから片付けの手伝いは平気だぞ」
    「そう?」
    「給料日ならこの量はすぐに、はけるしな」
    「わかった」
    食べ終わった弁当箱を持つと裏口へ向かう。
    じゃあねと手を振って出ていく後姿を愛しく思う。
    自分の星では近親相姦とかいう言葉はないのだ。

    そして初めに戻る

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    似合うと思うんだ、兄さん
    むちむち丸太から作られる麺はうまそうです
     
    | 神谷香月 | 現代パロ (漫画家兄さん等他職業ゴルセシ) | - | trackbacks(0) | - | - |
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